【解答例】
(Ⅰ)(A)
(Ⅱ)便利なものが市場を席巻していくのは当然であること。(25字)
(Ⅲ)
便利なものは私たちの負担を軽減するためにつくられるものだが、私たちのやりたいことに対する制約になりうるもので、それ故、便利なものはそれとなく私たちを隷属させうる。
(Ⅳ)
貴族の専売特許だった自己研鑽の時間が、便利なものによって一般人にももたらされた。(40字)
(Ⅴ)(ア)
(Ⅵ)
第一の便利革命が人々の生活や仕事をより容易にすることを約束するものであったとするならば、第二の革命は自己表現をより容易にすることを約束するものであった。
(Ⅶ)
フェイスブックの背景画像に選んだビーチや山々の特別な写真のような最も薄っぺらい自己表現以外のすべてのものは、フェイスブックの形式と慣習によって剝ぎ取られてしまう。
(Ⅷ)
便利なものは人間から自己表現や挑戦の機会を奪う。その結果、人間はタスクの設定を行うだけで実際は自分で何もしない存在に成り下がる。しかし、便利なものに頼らず自分で挑戦することで、世界とは何か、自分は世界でどういう存在なのかがわかるようになる。(120字)
(Ⅸ)
Lack of mutual interaction strips us of something indispensable we should experience.
【講評】(難易度は平年の慶應文学部対比)
標準的な長文読解問題。和文英訳は平年よりやや書きにくい。解答例では本文中にあった strip を活かして書いた。
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