[英文読解のルール 6] 名詞の働きをする準動詞

[※このシリーズは、英文法を一通り勉強した方で、読解に苦戦している方向けのシリーズです。]

これまで、意味がわからない文に直面した場合に、(1) 主語と動詞を把握(複数ある場合もある)する ⇒ (2) 残りの名詞、形容詞の働きを決める、という話をしてきました。

今日は、品詞としては名詞ではないのだけれど、名詞の働きをするものを取り上げます。準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の中で名詞の働きをするのは不定詞(名詞的用法)と動名詞です。準動詞は、動詞に動詞ではない役割を与える用法です。なので、準動詞は、文の動詞になることはありません。

不定詞(名詞的用法)と動名詞は名詞の働きなので、主語、目的語、補語の働きがあります。ただし、前置詞の目的語が要注意。動名詞は前置詞の目的語になれますが、不定詞はダメです。
(※昔は不定詞の to は前置詞でした。これを前置詞の後ろに置くと前置詞が2個連続して並ぶことになり英語のルールに反します(前置詞が連続するケースは稀にあります)。この名残が今も残っていて、前置詞の後ろに不定詞はダメなのです。)

それから、目的語になる場合。不定詞のみを目的語にとる動詞、動名詞のみを目的語にとる動詞、両方目的語に取るが意味が変わる動詞がありましたね。この辺の知識が怪しい方は文法をしっかり復習しておきましょう。

さて、例文を確認しておきましょう。
(1) To get up early is good for the health.
(2) Mike went to bed early to get up early the next morning.

(1) の文では、To get up early が主語、動詞が is ですね。ということで、不定詞の名詞的用法。
(2) の文では、Mike が主語で、went が動詞。went は「行く」という意味のときは目的語も補語もとりません。その後ろに、前置詞もないので前置詞の目的語になることもできないので、to get up early は名詞的用法ではありません。副詞的用法です。

主語、目的語、補語、前置詞の目的語(動名詞のみ)が欠けていると感じたら、不定詞や動名詞がその役割を果たしているかもしれません。基本的なことですが、難しい文に取り組む場合は頭が混乱してこの基本を忘れてしまう人が多いです。きちんと頭に入れておきましょう。


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