表三郎先生が昨年亡くなっていたことを今さらながら知りました。
学生時代に英語でお世話になった先生です。本人のキャラも教え方もクセが強いので、好き嫌いがはっきり分かれていたと思います。
表先生は、学生時代に左翼の活動家だったこともあり、右も左もわからない学生をもれなく左に導こうとしていました、多分(私は導かれず・・・)。
「大学に行ったらマルクスを読めよー。」が口癖。
「学生運動の裏に表あり。」
講師室には 信者 生徒が 参拝 質問の列をなし、表参道と呼ばれていました。
自分が嫌いなもの、役に立たないと判断したものについては、徹底的に批判されていました。
「このテキストは通称アホがつくっているんですが、やはりいたるところにアホなことが書いてあります。ほら、ここもアホ。赤字で大きく『アホ』と書き込んでおけ。・・・ちゃんと『アホ』と書いたかー?」
「〇〇問題集?あんなもの、今すぐ火をつけて燃やしてこい。」
この喋り方は某政治家と似ている気がするので、某政治家は表先生の教え子のような気がします。
英語については、左から右に速く読むように指導されていました。
「左に行ったり右に行ったりしないと理解できないような言語が存在すると思う?そんな難しい言語があったら、リスニングもスピーキングも大変や。」
「同じ文章を速く読めたら、残った時間は別のことに使える。生涯でどれだけの時間が有効利用できるか考えてみろ。」
あとは、あの時代にしては珍しく、情報構造についても教えていました。
「英語というものは、旧情報から新情報へと展開する。」
また、科目にこだわらず「勉強とはどういうことか」についても語っていました。
「何時間参考書を読んだとか、問題集を何ページやったとか、それだけでは勉強とは言わん。勉強前に比べて自分が進歩していてはじめて、勉強と言う。」
「勉強は生涯にわたって続く。毎日寝る前に、今日の自分は昨日の自分と比べてどう進歩したのか、考えろ。進歩していなかったら、その一日は遊んで過ごしたということや。」
今頃天国で学生運動に励んでいるかもしれません。ご冥福をお祈りします。
ランキングに参加しています。ページが参考になりましたら、バナーのクリックをお願いします。
↓ ↓ ↓