2024年度から英検の Writing に新たな問題が追加されました。準2級、3級のEメール問題は比較的取り組みやすいと思いますが、1級、準1級、2級の要約問題はある程度練習がいります。
英文要約問題の基本的な考え方
● 要約問題は当然のことながら、要約可能な文章が出題されます。言い換えると、文章内に大事なところと大事でないところがあります。最も大事なのは、筆者の意見、主張です。
● 英語の文章は段落分けが日本語より厳密です。つまり、段落が変われば、話が変わります。
英文要約問題の書き方の手順:一般論
[1] まず、筆者の意見、主張をまとめます。一般的には第一段落に書かれていることが多いです。第一段落に書かれていないときは、最終段落に書かれていることが多いです(第一段落、最終段落に筆者の意見、主張があるのが普通ですが、パターン化するのを避けるため、出題者がわざとこれにあてはまらない文章を出してくる可能性はあります)。
[2] 上記の [1] だけでは指定語数に届かないと思います。残りの語数は、[1] で書いた段落以外のことをまとめます。段落が変われば話が変わるので、残りの各段落の大事なところをまとめていきます。
実際の英検の出題から考える英検要約問題の書き方
これまで実際に出題された英検の要約問題は、上で説明したような一般的な要約問題より易しいです。上で説明したような手順を踏まなくても、十分満点が狙えます。
具体的には、[1] 各段落の要点をまとめる、[2]それを適切な接続表現でつなげる、これだけで満点が狙えます。
どの段落が重要でどの段落が重要でないか、どの段落の内容を書くべきでどの段落の内容を書かかないべきか、を考える必要がまったくありません。各段落のまとめをつなげれば指定語数付近になるつくりです。非常に基本的な要約問題です。英検1級の問題ですら、東京大学の要約問題より大幅に易しいです。
以下、その他の気を付けるべきポイントです。
※文章中の抽象的な表現をまとめるようにしましょう。筆者の意見自体は抽象的で、それをわかりやすくするために具体的な表現が使われていることが多いからです。特に、具体例は要約には絶対に書いてはいけません。
※本文中の表現をそのまま多用すると評価が下がります。似た意味の別の表現を使った方がいいです。1つの表現を別の表現で言い換えられるよう普段から勉強しておきましょう。
要約は1人では勉強しにくいです。自分では完璧に書けたつもりでも、別の人が見ると評価が低いこともあります。自分が書いたものを信頼できる人に見てもらうようにしましょう。
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